退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

長山洋子のアイドル時代のベストアルバム「ニューヨーコ・タイムス」を聞いてみた

今ではすっかり演歌歌手としての地歩を固めた長山洋子。そんな彼女が80年代後半にアイドルとして活動していたのを知っていますか。リアルタイムで知っているのはおっさん世代だけかも。

ニューヨーコ タイムス

ニューヨーコ タイムス

  • アーティスト:長山洋子
  • 発売日: 1987/12/01
  • メディア: CD

長山洋子は、「春はSA・RA・SA・RA」(1984年4月)でレコードデビュー。このデビュー曲は、のちにスペイン映画『マジカル・ガール』(2014年)のなかで「魔法少女シリーズ」の主題歌として使われた。名画座で偶然この映画が見たときに驚いた記憶がある。

今回紹介するベストアルバム「ニューヨーコ・タイムス」のタイトルは、もちろんニューヨーク・タイムズのモジリ。あまりにベタで呆れるがインパクトはある。このアルバムは、アイドル活動期(1984-1990年あたり)の中盤ごろ、1987年12月にリリースされたベストアルバムである。したがってアイドル時代の楽曲を網羅しているわけではないことに留意する必要があるだろう。収録曲は以下のとおり。なおリーフレットに、一曲ずつに長山洋子の短いメッセージがついているのはとてもよい。

01 春はサラ・サラ
02 シャボン
03 密 (ひそ)やかにときめいて
04 瞬間 (とき)はファンタジー
05 ゴールドウィン
06 素顔のままで
07 雲にのりたい
08 ヴィーナス
09 ユア・マイ・ラヴ
10 悲しき恋人たち
11 ハートに火をつけて
12 哀愁の瞳
13 ゲンキ天国
14 星に願いを (クリスマス・ヴァージョン)~ホエン・ユー・ウィッシュ・アポン・ア・スター

アイドルとしての長山洋子は微妙な存在だったような気がする。箸にも棒にもかからないというわけではないが、トップアイドルというわけでもない。それでも5曲はオリコンチャートトップ10に入ったというから大したもの。

代表曲は、「ヴィーナス」(1986年10月)だろう。バナナラマによる同名曲のカバー曲として知られているが、私にとってはオランダのロックグループであるショッキング・ブルーの楽曲として記憶している。まったくの余談だが、今回調べていてショッキング・ブルーリードボーカルだったマリスカ・ヴェレスが2006年に亡くなっていることを初めて知った。

VENUS

アルバムに話を戻すが、収録曲を見るとカバー曲が多いのが気になる。そういうのが流行っていたのかもしれないが、路線が定まっていない様子がうかがえる。それでも無難に歌いこなしている歌唱力はさすがというべきだろう。器用だとも言えるが、アイドルとしてはどうにも面白くないと思わせるフシもある。

びっくりしたのはジャケット写真。ボーイッシュなショートカットに、ダボダボのストライプのシャツ。そしてメイクはめっちゃ眉が太い。うーん、確かデビュー当時は髪が長かった記憶があると思ったが……。

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やっぱりそうでした。こんな感じでしたね。このファッションの遍歴も楽曲同様に迷走してたのかしらん。

CDファイル 長山洋子1

ビクターレコードからデビューした彼女は、演歌歌手として活躍しているいまもビクターレコードと契約していて、レコード会社のディスコグラフィーにはアイドル時代のアルバムも載っている。息が長い。

いまでもコンサートなどで興が乗ってくると、アイドル時代の楽曲を歌ったりすることもあるのだろうか。そうならばちょっと聞いてみたい気もします。

じょっぱり よされ/恋・三味線