退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

ブラウズアプリ「Smooz」がサービス終了だって!

Webページの閲覧情報を自社サーバーに送信するなどの問題を指摘されていた、国産ブラウザアプリ「Smooz」があっさりサービス終了した。

smoozapp.com

このアプリは独特のUIで気に入っていたが、ある日から下のような警告が出て驚いた。私は個人情報などは扱わずに、ちょっとした調べ物にしか使わなかったが、それにしてもショックだった。

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Smoozを使用しないように促すメッセージ

一般の人にも話題性があったのだろうテレビのニュースでも取り上げられるほど炎上した。


国産スマホブラウザ「Smooz」が無断で個人情報送信か アプリ配信停止(2020年12月21日)

プライバシーポリシーやセキュリティについての細かい議論は専門家がまとめているのでそちらを参照してほしい。ここでは個人的に思ったことを書いてみたい。

まず検索情報の送信をオプトアウトできない不具合があるという情報を耳にした。

開発元の言うような「実装もれ」とは到底思えないし、「確信犯」であることはまちがいない。ここまでユーザーの検索行動をマネタイズしないとビジネスが成立しないのかとがっかりしたものだ。ばれないと思っていたこともひどい。

開発元は改修するとコメントしていたが、結局アプリはアップデートされたのだろうか。その前にサービス終了が終了になり、脆弱性のあるアプリはそのまま野に放置されているのだろうか。いずれにせよまったくもって無責任である。

次にユーザーの閲覧情報を外部に送信しているという情報が流れた。これは問答無用でアウト。申し開きのしようもない。結局、外部に送信していた情報をどのように使っていたのかなど十分な説明はなく「サービス終了」で幕引きを図った

日本のITベンチャーのすべてがこのような企業ではないだろうが、どことなく胡散臭い印象が拭えない。今回の「Smooz」のようないい加減なことが繰り返されるからであろう。

このようなITベンチャーのイメージが悪いことが、日本から世界に通用するようなIT企業が登場しない一因なのだろう。

【参考リンク】
reliphone.jp
reliphone.jp
reliphone.jp