退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

東京アラートが発動されたワケだが…どうなってるの?

東京は休業要請などの緩和が「ステップ2」に移行して間もないなか、感染状況の悪化を受けて東京都は2日は「東京アラート」を初めて発動しました。


初の東京アラート発動 新たに34人感染―新型コロナ

これ「東京アラート」なるシロモノは、東京都が休業要請などの段階的な緩和にあたり、感染状況が再び悪化して警戒すべき状況だと判断した場合に出されるとのこと。

なお現時点では、今の緩和の段階である「ステップ2」を1つ前の「ステップ1」に戻すことはしないようです。え、どういうこと?

ではどうなったら「東京アラート」は解除されるのでしょう?具体的な指標としては、以下の3つの指標が挙げられています。これを“総合的”に判断するようです。

  1. 1週間の平均でいずれも1日当たり、新たな感染の確認が20人未満
  2. 感染経路が分からない人の割合が50%未満
  3. 感染した人の増加比率が前の週より低くなる

いずれにせよ、政府による非常事態宣言が解除された現在、休業要請は法的根拠を持ちません。ただのお願いベースです。「東京アラート」もただただ警戒を呼びかけるだけという空疎なものです。

そもそも上の動画にように東京タワーやレインボーブリッジの照明を禍々しい赤に変えてなんの意味があるのでしょう。私にはまったく意味がわかりません。


【ノーカット】東京アラート発動 小池都知事が会見

もっと感染状況のデータに基づいた方策を都民と共有するようなことはできないのでしょうか。記者会見を見ても精神論ばかりで「なんだかな~」という感が拭えません。ここまでくると、この夏の都知事選挙を念頭に置いた、「やってる感」のアピールにしか思えません。

そろそろコロナ禍に便乗した政治活動はやめてほしいと思います。

Tokyo Metropolitan Government Building - Tokyo, Japan