退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【困惑】東京アラートとは何だったのか?(その3)

新型コロナウイルスの感染が拡大している。いつになったら「東京アラート」が再び出されるのかと思っていたが、驚くべきことにいつの間にかルールが変更されていた。もう赤い照明でライトアップされた都庁は見れないのだろうか。


東京都小池知事が臨時記者会見 「東京アラート」を改定【ノーカット】

30日、東京都はこれまでの「東京アラート」を改定して新型コロナウイルスの感染状況などを伝える新たなモニタリング指標7項目を導入した。

新たなモニタリング項目は次のとおり。

  1. 新規陽性者数
  2. 東京消防庁救急相談センターへの発熱相談件数
  3. 感染経路不明者の数と増加比―で感染状況を、
  4. PCR・抗原検査の陽性率
  5. 救急搬送先が20分以上決まらなかった件数
  6. 入院患者数
  7. 症患者数―で医療提供体制の状況を把握する。

これらの項目については警戒呼び掛けなどの目安となる数値などは設けず、「専門家の評価を基に対応を決める」とした。わかりにくい。

日々公表される新規感染者数の増減に一喜一憂するのもどうかと思うが、新しい「東京ルール」は都民にとっては実にわかりにくい。都民が感染が拡大しているのかどうか判断がむずかしいからだ。

さらに心配なのは、首都圏をひとつの生活圏と考えたろき東京都だけのモニタリングに果たしてどれほどの意味があるにだろうという疑念もある。もはや一都三県はひとつの生活圏であり、人の流れに自治体の境界は関係ない。

もう少し広域的に新型コロナ対策を考えないと実効性はないのではないか。そうなると政府の関与が不可欠となるが、どうも東京都と厚生労働省の連携が十分に機能しているように見えない。

まあ経済活動を再開すれば人の活動も活発になるのはやむを得ないが、まだ自粛要請を緩めるのは早すぎたのではないか。安易に自粛要請解除した小池知事は失敗した。

現時点でこう判断するのは早計かもしれないが、いずれデータが小池知事の判断の是非を照明してくれるだろう。

都庁