厚生労働省は、19日に「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) 」をリリースしました。COCOAというのは、”COVID-19 Contact Confirming Application”の略だそうです。
(ここにアプリのアイコンを貼ろうと思ったが検索でヒットしない)
アプリの詳細については、下記の厚労省のサイトを参照ください。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止と目的とする趣旨はわからなくもないですが、アプリの体験としてはダメダメでした。私は絶対に利用しません。
App Storeで検索してもヒットしない
COCOAがリリースされたということで、さっそくApp Storeをチェックしましたが見つかりません。検索ワードに「COCOA」「厚生労働省」「新型コロナ」などいろいろ試してみましたが検索結果に出てきません。
仕方ないので直リンクを教えてもらって、やっと見つけることができました。なぜかCOCOAという名称がなかったので驚きました。そりゃ検索でヒットしないですね。
多くの人に使ってもらわないと意味のないアプリです。SEO対策をまじめにやったほうがよいのではないでしょうか。
インストールするにはiOS 13.5以上が必要です
このCOCOAをインストールするには、iOS 13.5以上が搭載されたiPhoneが必要です。現在の最新バージョンは13.5.1なので、かなりハードルが高いのはないでしょうか。
このアプリをインストールするために、iOSをアップデートするユーザーはあまりいないでしょう。さらにiPhone 6以前の機種を使っている場合、iOS 13がサポートされていません。技術的にはiOS 13.5で追加されたAPIを利用しているのかもしれませんが……。
多くの人に使ってもらわないと意味のないアプリなのに、使ってもらう気があるのかなと思ってしまいます。
バッテリーの消耗が激しいのではないか
このアプリは常時周囲のスマホを通信しながら、接触確認するのでバッテリーの消耗がはやくなることが懸念されます。
どの程度、消耗するのかは未知数ですが、アプリの利用者が増えて人混みで活発に通信するようになれば、バッテリー消費は無視できないはずです。
ただでさえバッテリー容量が小さいモデルを使っているので、無駄なバッテリー消耗は避けたいところです。
接触が確認された後の処置が不明
いちばん意味がないと思うのは、接触が確認されたあとの処置が不明なことです。「連絡先と対処方法」がアプリに表示されるとのことですが、最初から処置をはっきりさせておいてほしいです。
せめてアプリで接触確認がされたら、無条件でPCR検査を受けられるとかいうメリットがほしいです。アプリ利用と検査はセットでなければ意味がありません。接触確認はするけどあとはユーザーに丸投げというのはひどい。
まとめ
以上のように鳴り物入りでリリースされたアプリですが、現状ではまったくメリットがないゴミなので私は利用するつもりはありません。
ですが、積極的にまわりの人たちに「使うな」というつもりもありません。厚生労働省のサイトをよく読んで納得すればインストールして利用すればよいでしょう。
そもそもこのようなアプリは、「政府への信頼」が前提になっています。今回はプライバシーや個人情報の保護に配慮したつくりになっていますが、その姿勢がいつまで続くのかわかりません。
大事な情報が入っているスマホに、政府のあやしいアプリをインストールして大丈夫ですかということです。私はそれほど日本政府を信用していません。
インストールしてみようと思っている人には、「現在の日本政府を信用できますか?」という問を投げかけたいと思います。