新文芸坐の《さらば銀幕の番長 追悼・梅宮辰夫》で映画『不良番長 一網打尽』(1972年、監督:野田幸男)を鑑賞。梅宮辰夫の代名詞といえば「不良番長」。追悼となればこれは外せない。
新宿を本拠地にするカポネ団は、悪徳暴力団の上前をはねようとゲリラ作戦を敢行。しかし敵から手痛い反撃を受けて悪戦苦闘する……。
https://www.youtube.com/watch?v=N80UZTLzi-0
不良番長 一網打尽(プレビュー)
まあストーリーはいつもの不良番長でどうでもいい。この映画には番長の活躍はもちろんだが、ちょっとした見どころが2つほどあった。
ひとつは、ひし美ゆり子の脱ぎっぷり。ウルトラセブンのアンヌ役で人気を博した彼女だがこの映画ではとんでもないズベ公役で見事な脱ぎっぷりを披露している。アンヌ隊員とのギャップで特撮ファンは悶絶しそう。出番は少ないが一見の価値あり。赤いコートを纏った裸体が美しい。
もうひとつは、冒頭にB-B-Sが出演していて名曲「恋のチャンス」(作詞:橋本淳、作曲:筒美京平)の歌唱シーンがあったこと。ツツミストとしては見逃せない。動いている彼女たちを初めて見た。感涙モノ。
全16作製作されて人気シリーズも末期。滅茶苦茶なコメディとサイケデリックな風俗をミックスして収拾がつかない。戦隊モノかとと思うコスチュームのカポネ団の姿は今見ると痛々しいように思えるが、当時はどうだったのか。
救いはラストが想像を越えていたこと。詳しくは書かないがぜひ一度チェックしてほしい。
「不良番長」よ、永遠なれ!

