週末、サンライズのYouTubeチャンネル「ガンダムチャンネル」の登録者数が10万人を突破したことを記念して、昨年劇場公開された映画『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』が無料配信された。正直あまり興味はなかったが家にいたので見てみた。
『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』は、ファーストガンダムから連なる宇宙世紀(U.C.)のガンダムの最新作。福井晴敏原作のアニメ「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」の1年後が舞台。
- 出版社/メーカー: バンダイナムコアーツ
- 発売日: 2019/05/24
- メディア: Blu-ray
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ストーリーは、「後付け」感と「次作へのつなぎ」感が強く感じてあまり乗れる内容ではなかった。「ナラティブ」というのは「物語」という意味だから、これまでのガンダムシリーズの映像を引用しつつ、宇宙世紀サーガの集大成ということなのだろうか。ガンダムファン向けにしてもやりすぎに思えた。まあいろいろ興行上の制約があったのだろうが……。
あとパイロットいなくてもモビルスーツが動いたり、巨大質量の物体な謎の力で動いたりする超自然現象が多用されているのもアニメに没入できない理由のひとつ。これまでの宇宙世紀ガンダムとは何かちがうように思えた。
それで巨大なモビルアーマーとの最終決戦は見応えがあった。各モビルスーツのデザインも好みだ。映画館に足を運んだファンは、ストーリーや世界観は別にして、迫力のあるモビルスーツ戦を見て満足して帰路についたことだろう。映画館で見逃したのは惜しいと思わせるバトルシーンだった。もう一度じっくりみたい。
私は、本作より「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」のほうが格段にいいなと思ったが、これはおっさん世代の感覚なのかもしれない。若い人はどうだっただろうか。
今回の無料配信は太っ腹。途中にCMを入れないのもよかった。どうせなら、この場で「閃光のハサウェイ」の映像をほんのわずかでも公開したらよかったと思う。これほどガンダムファンが一同にネット上に集結することはなかなかないだろう。