退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

沢村一樹主演のテレビドラマ「DOCTORS 最強の名医」(シーズン1)がよかった

Amazonプライム・ビデオでテレビドラマ「DOCTORS 最強の名医」(全8話)を見た。全3シーズンのうちシーズン1まで見終わったところ。2011年にテレビ朝日系で放送された医療ドラマ。脚本は福田靖、主演は沢村一樹

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赤字経営の病院に主人公のスーパー外科医・相良浩介(沢村一樹)がやってくる。相良は大学病院を退職後、1年間の休みを経て最初に声がかかった堂上総合病院に勤務医として就職する。相良は普段は飄々としてポーカーフェイスで何を考えているかわからない。患者に対しては親切に応対して評判も上々だ。一方、やる気のない医師や看護師に対しては容赦がなく、いろいろ術策をめぐらせて否応なく仕事をせざる状況に追い込んでいく。相良は患者のために病院改革に乗り出すが……。

第1話

脚本は沢村一樹への当て書きだったのだろうか。一癖も二癖もあるミステリアな外科医役がぴったりはまっている。大門未知子のように優秀なスーパー外科医が登場するドラマは珍しくないが、病院の再建をテーマに据えたドラマは目新しい。

キャスティングもすばらしい。堂上総合病院の院長に野際陽子、事務長に小野武彦というのは手堅い。女優陣では、ヒロイン的な看護師に比嘉愛未、内科医に元キャンディーズ伊藤蘭というオレ得の配役。

そして沢村の濃い芝居を受ける、もうひとりの主役ともいうべき高嶋政伸の怪演は特筆できる。院長の甥の外科医。同族経営のため次の病院長と目されるが、医者としての能力はともかく性格に難があるという役どころ。まとめて見ると、演技過剰という気もしないではないが、テレビドラマではこれでいいのだろう。

ドラマは病院内の人間関係がよく描けていて、その点はよいのだが、ドラマの終点がわかりにくいのは難点かもしれない。病院改革はどこまで行ってもオワリがない。長く続けるには都合がよいかもしれないが、どのようにメリハリのあるドラマにするのか。

まあ第1シーズンを見た限りでは期待以上に面白かった。オススメです。引き続き第2シーズンを見てみます。