退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

週刊ポストの特集「韓国なんて要らない」で思ったこと

9月2日発売の週刊誌「週刊ポスト」の「韓国なんて要らない」という特集が世間を騒がせてた。ふだん手に取らない雑誌だが、渦中にある特集記事を読んでみた。

小学館に書いている作家から「差別的だ」と批判を受けたそうだが、それほど騒ぐほどのことかなというのが率直な感想である。むしろ面白く読んだ。

禁断のシミュレーション

いくら日本が正常な関係を築こうしても「反日」が止まらない韓国に対し、関係を断ち切ると日韓双方でどういう事態が起こるかをさまざまな分野ごとにシュミレーションしている。

  1. 軍事:GOSIMIA破棄でソウルが占拠される
  2. 経済:貿易規制でサムソン、LGは大打撃
  3. スポーツ:東京五輪ボイコットで日本がメダル増
  4. 観光:韓国旅行者はカネを使わない
  5. 芸能:韓流グループは輸出依存

日韓関係を断つことには双方にリスクがあるが、韓国のほうが相当に分が悪いことが示されている。困るのは韓国ということらしい。

ユニークなのは日韓で得意なスポーツ種目が重複しているため、韓国が東京五輪をポイコットすれば日本が獲得するメダルが増えるという予測だ。東京五輪が日本でメダルをたくさん取るには、韓国にボイコットしてもらったほうがよさそうだ。

怒りを抑えられない「韓国人という病理」

次はPART2と銘打った『怒りを抑えられない「韓国人という病理」』をいう記事である。PART1はどこにあるのかさがしたが見つからない、どうも「禁断のシミュレーション」がPART1らしい。

たしかに理屈が通用しない韓国人を理解することは

この記事では、韓国の有力大学の教授が発表した論文を引きながら韓国特有の「火病」について掘り下げている。その論文によれば「10人に1人は治療が必要」だという。本当かなと思うが、論文にそう書いてるのだから仕方ない。

記事は、韓国のことをよく知って付き合い方を考えたほうがよい、と結んでいる。至極まっとうな意見に思えた。

ただし韓国の論文を論拠しているもののエキセントリックな内容で炎上しそうな内容ではある。

あっさり謝罪した編集部

案の定、この特集は炎上して、小学館に寄稿していた作家が「もう書かない」と批判する事態になった。これを受けて編集部は、以下のように謝罪している。

www.news-postseven.com

なかでも、『怒りを抑えられない「韓国人という病理」』記事に関しては、韓国で発表・報道された論文を基にしたものとはいえ、誤解を広めかねず、配慮に欠けておりました。お詫びするとともに、他のご意見と合わせ、真摯に受け止めて参ります。(『週刊ポスト』編集部)

このご時世に韓国の記事を載せれば批判されるのは容易に予想できる。にもかかわらず、あっさり謝罪しているのは準備不足だろう。だだし上のお詫びの文章をみても、本気で謝罪しているわけではなく、「とりあえず謝罪していくか」程度のものに思われる。

小学館の金看板を背負っているから仕方ないのかもしれないが、こうした「とりあえず謝罪」という態度はよろしくない。日韓関係においても、このような「とりあえず謝罪」という態度が韓国を増長させてきた。今回と同じ構造に思える。

大衆誌に目くじら立てるのは無粋

そもそも「週刊ポスト」のような大衆誌に、ジャーナリズムや厳密な科学的検証を求めるほうがどうかしている。冒頭にセミヌードやランジェリーのグラビア写真を、巻末には袋とじでいかがわしい写真を載せているいるような雑誌である。

もちろんヘイトや名誉毀損など一線を超える記事はアウトだろうが、そうでなければ面白く読めればそれでよい。そういう雑誌に対して、いちいち文句いうのは野暮というものだ。面白ければいいのだ。

嫌韓反韓の特集で売上げが伸びるのかわからないが、これで韓国関係の特集はうかつにはできなくなった。他の売れるネタを考えなければならない。編集部は大変だ。

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