世田谷文学館で開催中の「萬画家・石ノ森章太郎展 ボクは、ダ・ビンチになりたかった」に行ってきた。原画展好きとしては見逃せない展示会。
展示構成は以下のとおり。
- 第1章 ヒーローズコレクション(仮面ライダー・キカイダー) ―特撮作品原作者として
- 第2章 ボクの萬画(サイボーグ 009・ジュン) ―萬画家・詩人芸術家として
- 第3章 石ノ森章太郎による石森章太郎 ―萬画家・社会企業家として
多作で知られる石ノ森章太郎の全貌を捉えるには規模が小さすぎるように思えるが、ツボは抑えている。『仮面ライダー』を導入にして、『サイボーグ009』をメインディッシュにするのは妥当なところか。
個人的な趣味を言えば、特撮作品原作者にフォーカスして、実写作品を網羅した展覧会を見てみたい。もっとも、こうなると文学館の範疇を外れてしまうかもしれないが……。
メジャーな作品のほか自伝的な短編の展示もあり、ついつい会場で読みふけってしまった。こうした原画展を見ると、無性に作者の作品を読んでみたくなる。
長い間『サイボーグ009』を一度通読しなくてはと引っかかっていたが、長編ということもありいまだに手を付けていない。今回の展覧会をきっかけに挑戦してみたいものだ。