2025年国際博覧会(万博)が大阪で開催されることが決まりました。
2025年万博の大阪開催が決まりました。博覧会国際事務局(BIE)総会での加盟国投票で、ロシア(エカテリンブルク)、アゼルバイジャン(バクー)との争いを制しました。https://t.co/qgPKuWvEFZ
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2018年11月23日
23日、政府が誘致を目指していた2025年国際博覧会(万博)の開催国を決める博覧会国際事務局の総会がパリで開催され、加盟国の投票の結果日本が開催国に選ばれました。2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京五輪)に続く、一大イベントの国内開催です。
テレビでは総じて浮かれた調子で報道していましたが違和感がありました。いまの日本に本当に必要なのか大いに疑問だからです。五輪にしろ万博にしろ、経済成長期にはそれなりの意味はあったのでしょうが、すでに成熟期から衰退期を迎えている日本がやるべきことには思えません。他におカネの使い途があるでしょう。しかも日本は一度やっているのだから、他国に譲ってやるのがいいでしょう。
大阪万博と東京五輪を並べて議論してよいのかわかりませんが、東京五輪はもはや災厄と言ってもいいほど深刻な状況です。コストは当初の見積りを大幅に上回ることが確実視されており、それを穴埋めするのは結局は国民の血税ということになりそうです。せめて都民による住民投票で五輪招致を是非を問うてほしかってです。そうすればあきらめもつくというものです。
もっとも万博は五輪より黒字化にしやすいかもしれません。それでも膨大な予算が公費から投入されることは間違いありません。こんなことやってる場合じゃないでしょう。
当初、「大阪は勝手にやってばいいんじゃね」ぐらいに思っていましたが、そういうわけでもなさそうです。東京五輪のホストが開催都市の東京都なのに対し、大阪万博のホストは主催国の日本なのだそうです。つまり大阪万博は中央政府の事業として多額の国税が投じられるということです。もうなんだかなあ、という気分です。