ある晴れた日、神宮外苑を散策していると東京オリンピック中止を求めるデモに遭遇した。よくテレビで映るオリンピック五輪のモニュメントのあたりである。
反対派は「NO! OLMPICS!」を掲げ、「五輪より福祉を」などと気勢を上げていた。まあ分からなくもないが、いまさら言ってもなという気にはする。五輪関係者や警備の人が多くいて緊迫した雰囲気だったが、デモは平和的に行われていたようだった。
個人的には五輪招致を決めるまえに都民による住民投票ぐらいあってもよかったと思っている。勤務先が多少なりと五輪の恩恵に浴したという人はいるだろうが、ほとんどの人は東京五輪に関心がないのだと思う。
マザー・テレサが「愛の反対は無関心だ」言ったのはよく知られているが、東京五輪開催の是非を考える際に思い出してほしい箴言である。
さて五輪モニュメントの近くに東京1964大会の聖火台があった。ちょっと小さいのでは思ったがスケールモデルだった。どうせなら実物大で再現すればいいのに……。
せっかくここまで来たのだから、日本オリンピックミュージアムに寄っていこうと思ったが予約制だった模様。同じように入場希望の人がいたので近くで職員とのやり取りを見ていると手続きが面倒そうだったので断念。ガラス越しに1階の展示を覗いて帰路についた。
今回、神宮外苑が狭くなったような印象を受けた。これは新国立競技場にぐるっと柵に囲まれていて、競技場に近づけないためかもしれない。まだ工事中なのか警備の都合なのか知らないが息苦しい。敷地を開放して公園のようににすればいいのにと思った。
それにしても想像以上に新国立競技場は圧迫感がある。