ホリエモンの英語論。
といっても、この本を読んでもすぐに英語が上達するわけではありません。堀江さんの英語に対する考え方を知りたくて読んでみました。人によっては、英語習得のモチベーションを高めてる効果を期待できるかもしれません。サクッと読めます。
いわゆる伝統的な語学学習法とはかなり落差を感じます。ざっくりいうと実践に勝る学習はないというスタイルです。「走りながら英語を身につけろ!」といいますが、さすがにある程度の基礎がないと無理でしょう。
ホリエモンは「大学受験を経験していたらそれなりの基礎はある」と言っていますが、最近はその前提はどうかなと思うことが多々あります。最低限の基礎は地道に身につけるしかありません。どのくらいのレベルに達したら、この本にある実践に移行できるのかの目安がほしいところです。
収録されている6人のインタビューは有益です。それぞれの人が英語と仕事との関わりを語っています。登場する人たちはたいへんな成功者ばかりなので、そのまま実践できるはずもありませんが参考になります。インタビューのあとのホリエモンのコメントを本書の内容に照らして読むと理解が深まります。
この本には英語学習のヒントというか小ネタもたくさん載っているので、自分に合いそうなもの取捨選択するといいでしょう。
私が気になったのは、エストニア発の言語学習アプリ「Lingvist」です。適応学習を念頭に開発されていていて、学習者のレベルを自動判定して、そのレベルに合った練習問題をテイラーメイドできるとのこと。
最後に、いちばん刺さったことを書き留めておきます。ダラダラと勉強を続けていてもダメだということですね。
まずエグジットを考える。それを叶える教材や環境に自己資金を集中的に投資する
(おまけ)「スマホを英語モードにする」が載っていました。私もずっと前からスマホは英語モードで使っています。私は英語学習だけのためではありませんが、効果を期待できると思います。お試しあれ。