無料のマンガを読むことで、TOEICで高得点を取り、映画を字幕なしで楽しめる英語力を身に付ける画期的な英語学習法。キャッチーなタイトルが目に止まり手に取ってみた。
僕が無料の英語マンガで楽にTOEIC900点を取って、映画の英語を字幕なしでリスニングできるワケ
- 作者: 中村一也
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2015/09/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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無料マンガアプリを使用して効率的に多読する方法を環境の構築から解説する。この本でオススメのアプリは次のとおり。
「なぜ英語マンガなのか?」と思いながら読み始めた。小説は語彙レベルが高く、核心部分に到達する前に挫折してしまい、映画は音の壁が高く効果音などで英語が話されない時間が長いので非効率ということらしい。その点、マンガは絵とストーリー展開が語彙の記憶を助けるという。
なるほどと思ったが、興味を持てるマンガのうちどれだけ英語マンガになっているのか疑問。また時間的効率を考えれば、ラダーシリースのようなGraded Reader(語彙レベルを制限した読み物)を多読した方が効率がいいのではないか。
また英語マンガだけ読んでいてもリスニングができるようになるわけもなく、英語の音の知識を習得することが必要だと説く。少しでも英語を勉強した人にとっては当たり前のことなのだが、学校で体系的に教えてもらった記憶がないので眼から鱗の人も多いのかもしれない。
ちょっと面白いと思ったのは、タブレット「Lenovo Yoga Tablet (10インチ)」で英語マンガを読み、スマートフォンで英語の意味にを調べるというスタイル。これなら学習場所を縛られずに良さそうに思えた。
また注意を要するのは筆者が京大経卒だということ。学歴だけで英語ができるとは思わないが、少なくとも受験英語は相当やりこんで基礎ができていたと思われる。その蓄積の上に立って英語マンガを多読すれば、なるほど効果があるのかもしれない。凡人がそのままマネしても効果のほどはどうだろうか。
それでも筆者の英語に対する真摯な態度と伝わってくるので、もう一冊ぐらい英語学習についての本を読んでみたいという気にはなった。