まわりで好評なので読んでみた。まさに「語学に王道なし」ということか。特に新しい効率的なメソッドが紹介されているのではなく、どれも従来からあるオーソドックスな勉強法である。しかし徹底的かつ継続的にヤルということは誰にでもできることではない。
- 作者: 村上憲郎
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/08/01
- メディア: 単行本
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「読む」については、まず多読を勧めていて、会話の多い探偵小説である、ロバート・B・パーカーの「スペンサーシリーズ」を推薦している。でも会話文は、スラングなどあって意外と難しかったりする経験があるが大丈夫だろうか。そのあとは、ジョン・グリシャムの弁護士モノを挙げているが、ちょっと読んでみたくなった。SFはダメらしい。その次の段階ではノンフィクションを読もうと言っている。これにも推薦書があればよかったのに。
「単語を覚える」のセクションは凄まじい。目標は1万語。ひたすら単語帳を眺めるのだそうだ。これで本当に身につくのか疑問ではあるが、少なくとも筆者には効果があったようだ。「おすすめ教材」も紹介されているので、試してみようかと思った。調べてみて『発信型英語10000語レベルスーパーボキャビル』(ISBN:4860642112)が改訂されて発売されていたので驚いた。
「聴く」「話す」はお好みで。まあ、リスニングが筋トレというは、そのとおりだと思う。
ただ一点言わせてもらえれば、ビジネスで必要とされる英語というのは限定的なものであり、英語を使って少しでも「叡智を求める人」に近づこうとする志があるならば、別のアプローチが要るのだろうと、不遜にもそんなことを思いながら読んだ。