退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

ようやく『宇宙刑事シャイダーNEXT GENERATION』を鑑賞、森永奈緒美と再会

Vシネマ宇宙刑事シャイダーNEXT GENERATION』 (2014年)をAmazonプライム・ビデオでようやく鑑賞。ずっと気になっていた作品だった。

宇宙刑事シャイダー』(1984-85年)は、『宇宙刑事ギャバン』、『宇宙刑事シャリバン』と続く「宇宙刑事」三部作の第3弾。宇宙刑事の沢村大(円谷浩)が「焼結」(変身みたいなもの)してブルーのコンバットスーツに身を包み、シャイダーとなって全宇宙征服を企む不思議界フーマと戦うというストーリー。

本作は、映画『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』(2012)で復活した宇宙刑事シリーズの世界観を活かしたVシネマ作品。テレビでオリジナルが放送されてから30年余年経ち、同窓会のような作品ともいえる。

この作品のDVD発売当時、ニコ生で配信されたプロモーション番組に森永奈緒美が出演して感激したという話を書いたが、最近Amazonプライムに入ってようやく作品を見る機会を得た。大きなお友達がターゲットだろうから、ストーリーをもう少し工夫してもいいと思うがそれはひとまず措くことしよう。

まず、本作品の最大の注目点であるアニー役の森永奈緒美。元・宇宙刑事のアニーはフーマを倒したあと考古学の勉強でエジプトに渡り、そこで医療に目覚め、いまは地球で女医をしている、という設定。本作の主人公・烏丸舟(宇宙刑事シャイダー、演:岩永洋昭)がピンチに陥り、治療を受けるだめに駆け込むクリニックの女医役だった。

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セリフがたくさんあり、なかなかよい扱いが、さすがにアクションシーンはなし。初代シャイダー役の円谷浩とのツーショットの写真を手に取るシーンが同窓会的な演出でよかった。当時のアニーと比べるとさすがに歳を感じさせるが、当時の面影が残っている。まあみんな歳を重ねたということだろう。

次にタニー(川本まゆ)に触れておく。名前から想像できるように、シャイダーの同僚でかつてのアニーのポジション。衣装も当時のアニーを想起させるデザインになっているが、見せパンが白じゃないのは減点対象。

率直に言ってタニーが強すぎてコレジャナイ感が強い。役者が空手経験者ということもあり、空手アクションを多用した格闘シーンを前面に出した演出になっているが、それがいけない。アニーを演じていた森永奈緒美は、JAC出身でアクションシーンを無難にこなしていたが、常に一歩さがってシャイダーを引き立てる演出で、ちょうど宝塚歌劇団の娘役のような印象だった。それに対して本作のタニーが前にですぎて誰が主役かわからない。これじゃだめだ。個人的な好みだが、森永のようなコケティッシュなルックスの女優がよかった。


Vシネマ「宇宙刑事シャイダー NEXT GENERATION」予告編(60秒ver.)

ほかには串田アキラカメオ出演しているのもファンには嬉しい。宇宙刑事シリーズで串田の歌う主題歌の力は大きいとあらためてわかる。ストーリーはいただけないが、主題歌が流れるだけでテンションがあがるのはさすがというべきだろう。

いろいろ書いたが、Amazonプライム・ビデオで無料だということもあり十分に同窓会を堪能できた。宇宙刑事、バンザイ!