2004年に放送されたテレビアニメ『GANTZ』(全26話)を鑑賞。原作は奥浩哉のコミックだが未読。以前、実写映画を見て面白かったので連休中にテレビアニメを見てみた。アニメーション制作はGONZO。
死んだはずの人間、玄野計(声:浪川大輔)と加藤勝(声:大里雅史)たちが「謎の黒い球体」から指令を受け、宇宙人と戦うという奇想天外な物語。
バトルアクションが売りのアニメのはずがテンポが悪く見ていられない。異常なまでの引き伸ばしが最悪。地上波の規制に抵触したとされる、過激な性的描写や残酷描写が突出しているもののアニメの本質とは無縁だろう。
気に入ったところはあまりないが、オープニングはかっこいい。このテンポで本編を作ってほしかった。
アニメ制作当時、原作のストックが十分になかったという話も聞くが、結局ラストはアニメオリジナルのエピソードを投入されている。それならば最初から全体を見てリソース配分して、アクションシーンを活かしたテンポ重視の演出にできなかったのかだろうか。
ちなみに原作コミックは、佐藤信介監督により『GANTZ』(2011年)および『GANTZ PERFECT ANSWER』(2011年)の二部構成で実写映画化されていて、二宮和也、松山ケンイチ、夏菜らなど豪華なキャストが配されている。実写版のほうがアニメより数段面白い。
コミックを原作として、アニメ化、実写映画化する場合、実写映画がアニメを上回ることは少ないが、今回は実写映画に軍配を上げなければならない稀な事例となっている。