テレビ東京系列で放送されていたテレビドラマ「「行列の女神〜らーめん才遊記〜」(全8話)が終了しました。原作は「ビッグコミックスペリオール」(小学館)に掲載されていた、グルメ漫画「らーめん才遊記」(原作:久部緑郎、作画:河合単)で、原作のファンなので注目していてテレビドラマだった。
最初に見て刺さったのは、原作では男性だった芹沢達也が、テレビドラマでは女性の芹沢達美に潤色されて実写化されていること。原作の芹沢は、スキンヘッドでメガネをかけた有能だがクセの強い男だったが、ドラマでは鈴木京香が女優ライトで演じていたのも斬新だった。
本来は、新入社員の汐見ゆとり(黒島結菜)が主役のはずだが、「主演:鈴木京香」と謳っていて芹沢が主役となっている。最終話は、芹沢の過去も描かれていて主役にふさわしい終わり方だった。まあ「俺たちの戦いはこれからだ」的な終わり方なのは仕方ないが、もう何話か見てみたい気になった。
鈴木京香は相変わらず美人で声がいい! しかし今回のような職人肌の姉御キャラはどうか思ったが、意外に適役だった。ただ仕事ができる常識人でちょっと物足りない気もした。もう少し原作のようにアクの強い人物だとさらによかったかもしれない。
杉本哲太や高畑淳子らのベテラン勢との共演も見応えがあったし、清流房のスタッフたちをフィーチャーしたエピソードがあって楽しくみれた。コミック原作のエピソードが活かされていたのもコミックのファンとしてはうれしい。なによりラーメンが美味しそうに撮れている点は評価したい。
このドラマは知っていたコミックの実写化でなければ見なかったので、みながこぞって人気コミックの実写化やアニメ化に奔走するもわかるような気がした。原作ファンは是非。