「本は読んだ方がいいんだろうけれど、いざ読み始めたらなかなか進まない……」という悩みに対し、読書習慣を身につけるためのメソッドを紹介する本。
- 作者:印南 敦史
- 発売日: 2017/03/11
- メディア: 単行本
年間700冊超を読み、一日一冊以上レビューを書き続ける書評家によるアドバイスは説得力があるし有用だ。しかし個人的にはそこまでして読書する必要あるのだろうか疑問に思う。「成功したいなら本を読もう」といった言説に振り回されているのではないか。
面白いと思ったのは、「読書時間と音楽」というコラム(p.108)。筆者が執筆したり読書したりするときに聞いている音楽が紹介されている。本のジャンルに応じて、聞く音楽を変えているのは興味深い。本と音楽の取り合わせについてもっと紹介してほしい。さらにいろいろな人の好みも訊いてみたい。
余談だが筆者の書斎スペースの写真が載っていた。MacBook Pro(?)が載っているデスクの上にやや大きめのブックシェルフスピーカーが2本設置されている。このデスクで作業しならがらニアフィールドで聞くにはムリのあるセッティングに思えたが、どうなのだろう。ちょっと気になった。