退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】清水章弘『ビジネスでも、資格取得でもすごい効果! 現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法』(PHP研究所、2013年)

BSスカパー!で放送されている報道番組「チャンネル生回転TV Newsザップ!」に筆者がゲスト出演したときに本書を紹介していたので読んでみた。東大をひけらかした嫌味なタイトルですが、まあいいや。

筆者は学習塾を起業した企業家なので、本書は学生のための勉強法にとどまらずビジネスパーソン向けの仕事術の入門書としても読める。100ページ足らずの本なので気軽に読めるだけでなく、大判の見開きの左ページに説明、右ページに図版という構成なのでとても読みやすい。

内容は、ノート術、ToDoリストの作り方、時間管理、読書法など多岐にわたる。例えば、ToDoリストの作り方はデビッド・アレンの提唱するGTDの簡易版のようだし、いずれもどこかで目にしたことのあるような内容だが、すぐに始められそうな気分になるのがいい。

なかでも面白いと思ったのは、「極力荷物を少なくしよう」と項目で、持ち歩く本を吟味して1冊に限定すること。出張などで時間があるときでも、すぐに読み終わらない難しめの本を1冊選ぶという。この発想はなかった。私は読む本がなくなるのが心配なので、つい何冊も本をかばんに入れてしまうので、今後は「本は1冊」にしてみようと思った。

注文を付けるとすれば、せっかくかばんの軽量化を訴えているのだから、筆者の使っているかばんを公開してほしかった。すごく気になります。

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