ここ数週間、AbemaTVをやたらと見るようになった。AbemaTVとは、スマホやPCから無料で見られるインターネットテレビ局のサービスのこと。
ちょうど先月から一周年特別企画が始まったこともあり、コンテンツも充実してきた。とくに懐かしいテレビアニメをニコ生ようにコメント付きで楽しめるのは楽しい。
先行サービスのニコ生を十分に研究しているのだろう、ニコ生で不満に思っていたことが改善されている。まず無料会員なのに追い出されないのがいい。ニコ生に比べれば高画質なのも美点。
また、Eメールアドレスがなくてもサービスを利用できるのもよい。パスワード管理が不要なのもいい。それにもかかわらずユーザのデバイス間で連携ができる仕組みはなかなかよくできている。
最近私の時間を侵食しているAbemaTVだが、改善してほしい点もあるので、以下に列挙する。
PCでの視聴環境がイマイチ
iOSデバイスでの視聴が快適なのに対し、PCのブラウザを使用した視聴環境に不満がある。もっさりしてカクカクしたり、無音になったり音が飛んだり、少し負荷が高いと散々である。
ニコ生にように追い出しがないことの副作用かもしれないが、もう少しなんとかしてほしい。同じような報告はネット上でも散見されるので配信側で改善すべき点もあるのはないか。
アニメの打切り問題
番組編成には「大人の事情」があるのだろうが、アニメを途中で打ち切るのはファンへの裏切りであり看過できない。最近でも『幽☆遊☆白書』が暗黒武術会編で打切りになった。エンディングには仙水が登場しているのに……。仙水編を含めてアニメの最後まで見せてほしい。
『カードキャプターさくら』でも、クリアカード編を配信せずに打ち切られたので、AbemaTVの体質に依るのだろうか。打ち切りの前には、その後の伏線が用意されることも多いので、そこで打ち切られると視聴者は「ぐぬぬ」となってしまう。
これは編成側に「アニメ愛」がないのかなぁと思ってしまう。
ニュース番組が低俗
これをAbemaTVに望むのは酷かもしれないが、インターネットでテレビ局を運営するのはらば、まず地上波で放送できない報道を期待したい。
最近、テレビ朝日のニュース番組「報道ステーション」を時間遅れで配信するようになったが本質じゃないように思う。芸人をつかったバラエティ番組もよいが、地上波でできない真のジャーナリズムに裏打ちされた独自の報道番組を期待して止まない。それこそが、インターネット放送の存在意義であろう。
囲碁チャンネルがない
ごく個人的な好みだが、囲碁チャンネルがないのが大いに不満。なぜ、将棋、麻雀ときて囲碁がないのか。マイナーだからか。釣りやゴルフのチャンネルがあるなら、囲碁チャンネルがあってもいいのでないかと思ってしまう。
まとめ
上にいくつか不満を挙げたが、AbemaTVには大いに期待している。これで採算が取れるのか他人事ながら心配だが、ユーザの体験としてはいいところまで来ているようにも思う。今後の動向に注目したい。