目黒シネマで映画『さよなら歌舞伎町』(2014年、監督:廣木隆一)を鑑賞。同じく廣木監督の『娚の一生』が目当てだったので、こちらは予習なしで見る。
さよなら歌舞伎町 スペシャル・エディション [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2015/09/03
- メディア: Blu-ray
映画のポスターから染谷将太と前田敦子のラブストーリーかと思ったが、歌舞伎町のラブホテルでの1日を描いた群像劇。あっちゃんの出番は予想外に少ないのでファンの要注意。
一流ホテルマンと周囲に偽っている徹(染谷将太)は実はラブホテルの店長。彼が務めるラブホテルを舞台に展開する群像劇。いろいろな事情を持つカップルが織りなすドラマは多彩だが、どことなく古臭い印象を受ける。かつてのロマンポルノでありそうなテイストだ。
とは言っても、前田敦子がまったく肌を見せないので興ざめも甚だしい。だったらこんな映画に出るなよと言いたくなる。全体的に気の抜けたサイダーのようなロマンポルノ風味。
その一方で、韓国でブティックを開店する夢を持ち、デリヘル嬢として日本で働くヘナ(イ・ウンウ)が「体当たり」でがんばっている。群像劇のなかで最も印象的だったのは、ヘナとその恋人の韓国人カップルのエピーソードだった。ベタな話だけどいい話。
余談だが、ヘナの働く風俗店の名前が「ジューシィ・フルーツ」で、ヘナの源氏名が「イリア」というのが個人的にはツボだった。「イリア」を名乗るということは店のナンバーワンということか。なるほど思わせるナイスボディー。これは人気でますね。