女優・沢尻エリカが逮捕されたことを受けて、2020年放送予定の大河ドラマ「麒麟がくる」の代役が誰になるのか世間の注目を集めていた。時代劇好きで大河ドラマのファンである私もあれこれ想像していたが、はやくも代役に川口春奈の起用が発表された。
沢尻エリカの役は、斎藤道三(本木雅弘)の娘で織田信長(染谷将太)の本妻となる帰蝶(濃姫)だった。今回の大河ドラマは、ベテラン池端俊策のオリジナル脚本であり、帰蝶がどのような役回りかはわからないが、沢尻クラスの女優がキャスティングされるのだから、かなり重要な役なのは間違いない。おそらく池端は沢尻に当て書きしていたのだろう。
代役を選ぶにあたり、次のような条件が必要だろうと取り沙汰されれていた。
- 美人であること
- カリスマ性があること
- 時代劇経験があること
- 乗馬経験があること
そんなすごい女優がこの時期にスケジュール空いているのだろうか、と他人事ながら心配していた。今回の川口春奈の起用理由を、NHKは「確かな演技力があり、戦国武将の娘としての気高さと強さを表現していただけると考えました」と起用理由を説明したらしい。まあこう言うしかないだろうが大丈夫だろうか。
すでに10話ほど撮り終えていて、沢尻の出演シーンはすべて撮り直しになるようだ。収録を終えて解体されたセットもあるらしい。これを新年の放送に間に合わせて撮影・編集をやり直すのだから関係者は大変だ。
しかも川口春奈は時代劇は初挑戦だという。これから所作から始めるのかと思うと気の毒になるが、一説によれば、川口は「麒麟がくる」で他の役にキャスティングされていて、今回帰蝶役にスライドしたという話もある。それならばスケジュールは空いているし、すでに所作を習得しているのかもしれない。
来年の大河ドラマは念願の明智光秀を取り上げた作品で大いに期待しているが、始まる前からケチがついて「なんだかな~」という気分である。