退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

ちばてつや『のたり松太郎』(小学館叢書)を読んでガッカリした件

テレビ朝日で、今年放映されたアニメ『暴れん坊力士! ! 松太郎』(全23話)に触発されて、ちばてつやの原作を読みかけていたのですが、時間ができたので続きを読んでみました。

手にしたのは小学館叢書版『のたり松太郎』(全8巻)です。「立志編」が4巻、「風雲編」が4巻で全8巻です。ハードカバーでスピンの付いたなかなか立派な装丁です。

のたり松太郎 (立志編 1) (小学館叢書)

のたり松太郎 (立志編 1) (小学館叢書)

このボリュームでは、松太郎が十両に昇進するあたりまでが収録されているのかなと思いながら読んでいたのですが、第8巻(最終巻)がなんとも中途半端なところでが終わっていて残念でした。

松太郎は幕下で十両に昇進するのに十分な星を残し、昇進まちがいなしと周囲は大喜び。故郷に錦を飾るまで舞い上がるのだが、土俵態度や関取としての自覚に欠けるとされ昇進は見送りになり、みんながっかり。松太郎らしい話なのだが、第8巻(最終巻)ではココで終了。がっかりしたのは読者です。せめて十両になるまでやろうよ。今年最後のがっかりかも。

その後、松太郎は出世して幕内優勝して南先生と結婚するのですが、続きが読みたくなりました。この作品は貴重な相撲マンガでいま読んでも魅力的です。

しかし、現在ではビッグコミックス小学館文庫でも絶版になったのか中古本も高値が付いてます。入手しやすいように再販してほしいものです。電子書籍でもいいかもしれません。

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