少し前だが新文芸坐の企画上映「永遠の映画スター 三船敏郎 PART2」で、丸山誠治監督の東宝戦争映画2本立てを観た。
- 『日本海大海戦』(1969)
- 『連合艦隊司令長官 山本五十六』(1968)
いずれの作品も円谷英二が特技監督を務めており、『日本海大海戦』は円谷が最後に関わった戦争映画である。いまではすっかり失われた撮影手法である特撮技術を大スクリーンで堪能して至福の時間を過ごす。
三船敏郎は、それぞれ東郷平八郎、山本五十六を演じている。二本続けて見ると砲艦から航空戦力へと海戦の主役が移っていることがよくわかる。日本海海戦(1905)から真珠湾攻撃(1941)まで40年足らずのことである。
印象に残るのは『連合艦隊司令長官 山本五十六』の終盤、山本長官が前線視察の際、ソロモン諸島ブーゲンビル島上空で戦死するシーンだ。長官の搭乗機・一式陸攻に、双胴の悪魔と呼ばれた米陸軍戦闘機・P-38が襲いかかる場面は必見で、一式陸攻の模型のすばらしさにも注目してほしい。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2013/08/02
- メディア: DVD
連合艦隊司令長官 山本五十六 [東宝DVDシネマファンクラブ]
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