- 作者: 林望
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/10/09
- メディア: 新書
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タイトルに「節約」とあるが、いわゆる庶民の日常生活での「節約術」ではなく、リンボウ先生独自の金銭感覚、もっと言えば人生論といった本である。貧乏人が、生活のヒントを求めてケチくさい節約テクニックを期待して読むとフンガイするかもしれない。なにせリンボウ先生は基本的にリッチなのだから、やっかみを感じることもあろう。
この本の読み方は、最初に終章以降を読んで本の主旨を掴んでから、全体を読むか決めるのがいいだろう。小手先のテクニックを求める人は本を置くのが、精神的にいいかもしれない。
書いてあることを、なかなかすべては了とできないが、「病気にならないことがなによりの節約である」(p.196)というのは、大いに納得できる。まあ、いつどのように死を迎えるかはわからないが、健康のために日頃からできるだけのことはやるべきだと痛感する。
書いてあることのいくつかを批判しながら読んで、自分のライフスタイルと比較して、少しでも考えることがあれば、それでよしとしたい。以下、気に留まったことを列挙しておく。
- 冷蔵庫で家計を管理
- 金は正業を以て稼ぐ
- 教育は人生最大の投資
- 毎日、ウォーキング
- 毎日、体重測定
異論、反論はいくつもあるがひとつだけ言えば、この本では、財テクというか資産運用を否定しているが、一攫千金を目指さなくても金融商品に関する知識は、これからの社会で必須ではないだろうか、と思う。