退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

2010年・10大リスク

TBSラジオ「デイ・キャッチ」で小西克哉が「世界10大リスクを検証」について話をしていた(ポッドキャスティング)。そのレポートでは、5位に「日本」が挙がっているという。

番組では米国シンクタンクの発表というだけで、ソースについて詳細は伝えていなかった。そこで原文を読んでみようとソースを探してみた。このニュースは国内の新聞でも報じられていて、意外と簡単に見つかった。ユーラシア・グループ(Eurasia Group)というシンクタンクによる発表で、こちらでウェブで全文が読めるし、PDFファイルも入手可能なので、印刷して読んでみてもよい。

日本については、鳩山政権の決断力の欠如を批判し、菅直人副総理や原口一博総務大臣の名を挙げながら、年内に首相が交代する可能性が高いとしている。併せて、民主党による官僚政治からの脱却が高いリスクとなり、今年から、「失われた10年」(lost decade)が再び始まるおそれもある、としている。

このレポートでは、政治主導という考え方は眼中になく官僚を過大評価しているようだが、やや見方が古いようにも思う。まあ、最近の政治の迷走ぶりを見ると仕方ないのかもしれないが。

ちなみに5位までは次のとおり。

  1. US-China relations (米中関係)
  2. Iran (イラン)
  3. European fiscal divergence (欧州諸国の財政政策の不一致)
  4. US financial regulation (米国の金融規制)
  5. Japan (日本)