先日、ラピュタ阿佐ヶ谷のモーニングショーで「東京おにぎり娘」(1961年、田中重雄)を観た。「昭和の銀幕に輝くヒロイン 若尾文子」のなかの一本。初見。
安直なタイトルにビックリするが、若尾文子がおにぎり屋を開店して成功する話。もちろん大映作品だが、ほのぼのする映画でなんとなく松竹っぽいテイストの作品。
舞台は新橋駅近くのテーラー(洋服仕立て屋)。「大阪生まれの江戸っ子」という無理やりキャラの中村雁治郎が30年続けてきたが、最近は流行に乗れず経営不振に苦んでいる。そこで娘の若尾文子が一念発起して、テーラーをおにぎり屋に商売替えして大繁盛する、といった話。
そこに幼なじみやテーラーのかつての従業員と若尾との恋模様や、中村の隠し子の出現などが絡みストーリーが展開する。
まあ、若尾文子が握るおにぎり屋な繁盛間違いなし。映画のなかに寿司屋みたいにカウンターに客が座っておにぎりを食べているシーンがあった。当時、実際にそうした店があったのだろうか気になる。
またタイトルは“娘”となっているが、この時期の若尾文子はかなり薹が立っていて、色っぽい。独特の声と合わせて若尾文子ファンも楽しめる仕上がりだ。
今回の若尾文子特集には見たい作品が結構あるが、、モーニングショーだから難しいそうだ。レイトショーでもこうした企画をやってほしい。
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