退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

佐藤優「私のマルクス」連載終了

借りてきた『文學界』2008年12月号を読んでいると、全29回にわたり連載されてきた、佐藤優「私のマルクス」が最終回を迎えていた。筆者の青春記である学生時代にはじまり、外交官としてソ連の崩壊までずっしりと読み応えがあった。

文学界 2008年 12月号 [雑誌]

文学界 2008年 12月号 [雑誌]

時折挿入される神学についての議論にはついていけなかったが、民族問題などは興味深く読んだ。ロシアが少しは身近に感じられるようになった気がする。

やや余談だが、空腹となる時間帯に読むことが多かったせいもあり、ロシア料理の描写がおいしそうで気になった。一方、せっかくロシアにいるのに、音楽や美術の話題が少ないのは残念。興味が薄いのだろうか。

本連載の青春期のあたりは、すでに単行本として出版されているようだ。

私のマルクス

私のマルクス