女優の島田陽子さんの訃報が報じられた。69歳。
本当に美人でした。子どもながら「こんなキレイな人いるんだな」と思ったことを思い出します。数多くのテレビドラマや映画に出演しましたが、印象に残っている作品をいくつか紹介します。
最初に彼女を見つけたのは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー』(1971年)です。当初はルリ子役という話もあったらしいですが、山本リンダらとともに初期のライダーガールズとして出演しています。そのなかでも目を引く美しさで、なんとなく場違いな気がしました。女優として売れだしたのかいつのまにかログアウトしていました。
次はテレビドラマ『白い巨塔』(1978-1979)です。山崎豊子原作の小説を田宮二郎主演で映像化したテレビドラマ。島田陽子は、東教授(中村伸郎)のご令嬢・佐枝子役。当時、清純なイメージどおりの綺麗なお嬢様役でした。里見助教授(山本學)に道ならぬ恋心を抱き、奥さん(上村香子)に「家庭を壊さないほしい」と言われ、傷心のあまり海外に嫁ぐという顛末でした。
ちなみに2003年の唐沢寿明版では矢田亜希子が同役を演じましたが、私にはコレジャナイ感がありました。
最後に島田陽子が汚れ役を演じた作品を紹介しておきます。夏木勲(のち夏八木勲)主演のピカレスク・ロマン映画『白昼の死角』(1979年)です。島田陽子さんは主演の夏木の情婦役で艶っぽい姿を披露しています。いま思えば露出が少ないのが残念ですが、この時期に脱いでいればなあと思ってしまいます。
80年代前半あたりまでの彼女の美貌は忘れられません。フィルモグラフィーを眺めてみると思ったよりも多くの作品に出演していることがわかりました。追悼として見直したいと思っています。