教育YouTuberの葉一(はいち)さんが、「自宅学習のスキル」について詳しく説明した本。
主な対象は中学生ぐらいでしょうか。いま読むと当たり前だと思うこともありますが、私が中学生のころに出会えていたらよかったなと思える本です。もっとも私のころは、YouTubeなんて便利なものはなかったのですが……。
興味深かったのは、「ながら勉強」の是非について述べているところ。ざっくり言うと「基本ダメだけど、復習ならいいかも」という書きぶりでした。なんとなく納得できますが、「復習はいいのかーい」と思いました。もう少し深堀りしてほしかった。
また志望校からの進路についてもアンテナを張っておくべき、という教えもなるほどと思いました。中学生のころは考えなった視点です。とりあえず成績順に輪切りにされて志望校を決められていた覚えがります。さすがに大学進学時は進路を意識しましたが、高校受験のときから勝負は始まっていたということでしょう。
最終章は保護者に向けて書かれています。どちらかと言うと、こちらの方が参考になりましたが、自分が勉強するよりも難しいなと再認識しました。やれやれ。
著者のYouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」は以下のとおり。なんと168万人も登録者がいてびっくり(執筆時点)。これぐらい登録者がいると、YouTubeで生計が立つのだろうかと詮索したくなった。
近々、本書のマンガ版も出版されるとのこと。こちらも読んでみたい。