NTTドコモが、10月14日に発生した通信障害に関する記者会見を開催して、経営幹部が障害について謝罪した。
会見では、障害の原因や今後の対策について説明した。内容か下記の記事のとおり。
設備切替時に、新設備に不具合が生じ旧設備に切り戻したところ、輻輳が起きて通信障害がネットワーク全体に波及した、とのこと。
これを聞いて「え、素人かよ」と思った。日本に専門知識を持った人材が枯渇しつつある事実を突きつけられたような気すらした。
SFアニメ「銀河英雄伝説」のなかに、長引く戦争のため自由惑星同盟で優秀な人材が軍に偏り、人材不足のため社会インフラが麻痺する事態になるエピソードがある。心配しすぎなのかもれないが、これを想起させるような通信障害だった。
それでも、すっかり社会インフラとなったモバイルネットワークに障害が起こるとどういった事態になるかわかったので、得られた教訓は大きいのではないか。
スマホの通信機能が使えないのは当たり前。当然ながらスマホを使ったキャッシュレス決済も機能しない。このあたりまで、容易に想像がつくが意外に思ったのは「レンタル自転車」が使えなかったこと。考えてみれば、使えないのは当然なのだが盲点だった。駅前に使われずに放置された自転車が多かったのも納得。
他にもタクシーで物理カードでもクレカ決済できなかったとうころも起こった。タクシーに設置されている決済端末が使えなくなるのだから仕方ない。面倒だけど少しは現金を持ち歩く必要がありそうだ。
ちなみに私のスマホは、MVNO(ドコモ回線)を主回線に、楽天モバイルを副回線にする二枚刺し(ひとつはeSIM)なので、楽天モバイルの回線に切り替えることで大きな問題はなかった。
NTTドコモは、コスト高だがこうした通信障害が起こらないものだと勝手に思っていたが、これは過信にすぎなかったことがはっきりとした。結果的に二枚刺ししてたので影響は受けなかったが、図らずも「備えあれば憂いなし」とう格言を実感することになった。