退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

伝説のテレビドラマ「HERO」(2001年) を見ました 木村拓哉と松たか子のコンビが素晴らしい

最近、木村拓哉主演映画のプロモーションで過去のキムタクのドラマや映画が気前よく公開されている。そこでふとしたことから、テレビドラマ「HERO」を見てみた。フジテレビで2001年に放送されて人気を博した伝説のテレビドラマ。主演は木村拓哉松たか子

型破りの若手検事・久利生公平(木村拓哉)が、東京地検に赴任してくる。茶パツにジーパン姿で破天荒にふるまう久利生は、東京地検の面々に敬遠される。担当事務官の雨宮舞子(松たか子)も当初は距離を置いていたが、久利生の真摯に仕事の向き合う態度に触れ、次第に彼に惹かれていく……。


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このドラマが成功したのは、木村拓哉松たか子のコンビの相性のよさだろう。キムタクはいつものキムタクなので、彼に合わせた松たか子の功績にも思える。いまでいうツンデレで時代を先取りしていたうえに、最後は彼にゾッコンになるのもいい。

阿部寛、大塚寧々、勝村政信八嶋智人小日向文世角野卓造児玉清など脇を支えるキャストもいまでは考えられないほど豪華。それぞれの登場人物のキャラがきちんと描かれていて、各人の掛け合いも絶妙で楽しい。個人的には若いころの大塚寧々が見れてうれしい。阿部寛と不倫しているという設定もよい。

毎回の事件のプロットはとりたててよく出来ているわけではないが、レギュラー陣のキャラクターで魅せるタイプのドラマでだろう。ただし雨宮が、飛ばされた久利生を追って石垣島までわざわざ来るラストは、島の風景も素晴らしくちょっといいシーンである。

ひあしぶりに見て画角がせまいのに驚いた。2001年の作品なので当然なのだが、時代の流れをあらためて感じさせられた。

なお「HERO」は2014年に第2期が放送されている。松たか子が降板して、北川景子が事務官役で木村拓哉とコンビを組んでいる。松たか子とくらべるものもどうかと思うが、イマイチ相性がよくなかった記憶がある。美人なのだが、当りが強すぎるというか……。個人の好みもあるだろうが、いま見直すとどう思うだろうか確認したい気もする。