写真家・森山大道さんのこれまでの作家活動を紹介する写真展「はじめての森山大道。」を、渋谷PARCO 8階のギャラリースペース「ほぼ日曜日」で見てきた。小さな写真展だがちょっとよかった。フィルムっぽい栞をもらった。
会場入り口では、代表作「三沢の犬」の大きなパネルが迎えてくれる。その先には「三沢の犬」を取り上げて、「なぜ、この写真が有名なのか。」というセクションが設けられていた。犬のフィギュアが展示されるなど、なかなか興味深い。
森山さんは「カメラにこだわりがない」と語っているが、どんなカメラを使っているのか気になっている人もいるだろう。森山さんが使っていたカメラが展示されていた。ニコンのコンデジだった。ズームが便利だというキャプションがあった。
今回の写真展は「はじめての森山大道。」のタイトルのとおり、森山大道を知らない人たちに紹介するためのイベントなのだろうが、そうした層に伝わっただろうか。
昨年、東京都写真美術館で開催された「森山大道の東京 ongoing」という写真展が開催された。私は気になっていたが、ついに行きびれてしまった。当時、新型コロナでイベントに行く気分ではなかったのだが、惜しいことをした。
余談だが、今回渋谷PARCOがリニューアルされてから初めて訪れた。立派になっていたが、いままでのイメージとは随分ちがう。公園通りからPARCOのアクセスして、スペイン坂を降りて渋谷を離れたが、わたしの知っている渋谷はどんどん失われていく。