先日、六本木ヒルズの森美術館で「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」を見てきました。もう少しは早く行こうかと思っていたが、また期間終了近くになってしまいました。
美術館で建築を取り上げることについては、昨年秋に国立新美術館で開催された「安藤忠雄展 」がよかったので、あまり心配はしていませんでした。
私は建築についてはまったくの素人ですが、この展示会の「建築の日本展」というタイトル見たとき、テーマが大きすぎないかと思いました。いささか大風呂敷かと……。
この展示会は「世界が日本の建築に注目している」という認識から出発し、日本の建築を読み解くべく9つの特質で構成されています。古代からの伝統に基礎にした日本の現代建築というの主張にどれほどの妥当性があるのかわかりませんが、面白いテーマ設定ではないでしょうか。
専門家の目から見たらどうなのかわかりませんが、それぞれの章でなかなか楽しめました。写真だけなく、大きな建築模型はそれだけで見ごたえがありました。模型だけでなく立体造形は実物に勝るものはありません。
本展示会は夜10時までやっていたので、せっかくなので夜に出かけることにしました。他の美術館もこれぐらい夜遅くまで開いていれば助かります。夕方5時で閉まるとか、もう馬鹿かと……。
余談ですが、展示会のチケットで展望台・東京シティビューにも入場できました。六本木ヒルズからの夜景付きとはお値打ちです。ぜひ夜に足を運ぶことをお勧めします。展示会場でも中国語が飛び交っていて観光スポットになっているようでした。