東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が12日、辞任を表明した。性差別発言で国内外から非難されたことを受けての辞任である。
問題の発言は「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」と今月3日の日本オリンピック委員会臨時評議員会でなされてもの。その後、4日の記者会見で謝罪し発言を撤回したが、辞任は否定していた。
しかし、国内外からモーレツに避難され、ついにはボランティアが大挙して辞退するに至って、ついに辞任に追い込まれた。
この程度で総理まで務めた重鎮が、公的ポストを追われるというのも時代かなと思った。いまの時代、心の中でいろいろ思っていても、責任ある立場の人が公の場でこうした発言をしたら、どうなるのかがわからないのが、森氏の限界ということだろうか。
また森氏が後任に川淵三郎氏を指名したことにも違和感があった。引責辞任する人が後任を指名するのはありえないし、川淵氏も会長に就く前に「人生最後の大仕事」などとコメントしていたのもどうかと思った。結局、川淵氏は一転して辞退するとマスコミに伝えている。
後任の会長人事は未定であるが、もはや女性会長しかないと思うのだが重責を担える弾は少ない。ここまで炎上した後で、「火中の栗を拾う」人があらわれるのか心配である。よっぽど見返りがないとオファーを受けないではないか。さてどうなることやら。
この件は海外メディアでも大きく伝えられた。これ以上、日本の恥を世界に晒すがぐらいなら五輪なんてやめたらいい。