退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

NHKは本当に公共放送なのか?

新型コロナの感染拡大のため、今年に延期された東京五輪。しかし、このコロナ感染拡大は終息の気配をみせず、ついに緊急事態宣言を再び発出する事態になっている。

もはや東京五輪の開催は夢のまた夢。そう思っている国民が大多数だと思われるが、いまだに五輪開催を唱える政治家や利権屋たちが跡を絶たない

もはや五輪を開催するか否かを早急に決めるべきタイミングに来ている。中止にするなら早いほうがいい。五輪のためのリソースをコロナ対策に回したほうがいいだろう。

こうした国民的な論点について考える機会を提供することはマスコミの役割のひとつであろう。

そんなことを思っていたが、こんな記事を見つけた。

www.dailyshincho.jp

これはNHKが、1月24日に「NHKスペシャル」で「令和未来会議 どうする?東京オリンピックパラリンピック」という討論番組を企画していたが、急遽、別番組に差し替えられたという記事である。

NHKは否定しているが、政府を忖度しての番組差し替えではないかと憶測されても仕方ない変更である。NHK上層部にどんな圧力がかかったのだろうか大いに気になるところである。

NHKの公式ページには、こんな謳い文句が載っている。

公共放送であるNHKは、税金でもなく広告収入でもなく、受信料を財源としているため、特定の利益や視聴率に左右されず、まさに自主的、自律的にニュース・番組を制作し、編成することができます。長年培ってきた不偏不党のジャーナリズム精神や、高い番組制作力を生かして、視聴者のみなさまから信頼され支持される放送・サービスを提供することができます。

政府の意向のかかわらず自主的に番組を制作・放送することができるという建前で、受信料を国民から徴収することが認められているはずである。にもかかわらず、この記事にあるように政府の意向どおりに番組編成するのであれば、受信料を財源にすることなく政府の広報機関として存続するべきだろう。

こんなNHKは不要である。解体・民営化するのか、あるいは政府の御用メディアに成り下がるのか真剣に考える時期にある。これこそNHKが自局の番組で討論してほしい。

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