退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

年頭会見を見て菅首相がポンコツすぎて心配になった

菅義偉首相は4日、官邸で年頭記者会見を開き、東京都と埼玉、千葉、神奈川の3県を対象に、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言発令の検討に入ると表明した。


【ノーカット】菅総理 年頭会見 「緊急事態宣言」再発令の検討を表明

この記者会見の首相のアティテュードはひどいもので、台本を読んでいるのが丸わかりでげんなりした。ポンコツすぎる。

まあ官僚がドラフトを作るのはいいが、それを咀嚼して自分の言葉にして語れないのか。欧米の政治リーダーたちに比べて明らかに見劣りがする。それすらできないのなら、せめてプロンプターを使うなどして、それらしく演じてみせるぐらいの努力をみせてほしい。

さらに菅首相はこれまで非常事態宣言に難色を示していたのに何が変わったのかという点も気になる。一都三県の都県知事からの要望を受けて気後れしたのか。いずれにしても自分で主体的に判断することなく、周囲に追い込まれたカタチとなった。後手後手である。

もっと変だと思ったのは、今回の記者会見では「発令を検討する」と言っただけで、内容についての言及はなかったこと。昨年春のように広範囲にわたるものなるのか。それとも対象を飲食店に限定するのか、現時点でははっきりとしない。非常事態宣言を発令するというなら、内容や対象範囲がはっきりした時点で記者会見をしてほしい。人騒がせにすぎる。

いずれにせよ、対象を飲食店だけにするのなら、それなりの科学的根拠を示してほしい。感覚的には飲食店だけが元凶とは思えないのだ。

先日「エビデンスがないから『GoToトラベル』をやめない」と強弁していた菅首相なのだから、今週末にでも発令されるという緊急事態宣言に関しても、きちんと科学的根拠を以て説明してほしい。

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