今月から始まった福士蒼汰主演のBS時代劇「明治開化 新十郎探偵帖」に花總まりさんが出演していて驚きました。
明治初期、文明開化で沸き立つ頃、時代が大きく変わるなか人々の価値観も変わり、勝ち組と負け組がハッキリと可視化されていた。そうした時代を背景に、福士蒼汰が扮する洋行帰りの探偵が事件を解決していくサスペンスです。原作は坂口安吾「明治開化 安吾捕物帖」。
明治時代なのに「BS時代劇」の枠でいいのという疑問もありますが、まあいいでしょう。
第1回「仮装会殺人事件」というタイトル。花總さんは、戊辰戦争で滅びた大名家の出身で、いまは成り上がりの政商(モロ師岡)の後妻・アツ子役。大名の娘なのに「アツ子」てどうなのと思ったがとりあえず措いておきましょう。天女(?)の扮装なのは仮装会だからです。
劇中に出てきたアツ子の肖像画が本人に似ていてビックリ。
探偵ものなのでストーリーは伏せますが、最後は激しい芝居を披露していて楽しめました。明治維新により没落した大名家の子孫が、明治時代をそのものを恨むという、なかなか深い話ですね。
花總さんはいろいろな役に挑戦している様子で何よりです。思いがけずいいものが見れました。