退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

雑誌『映画秘宝』休刊号を読む。さらば「映画秘宝」!

イカれた映画雑誌として孤高の存在だった『映画秘宝』(2020年3月号)を読んだ。休刊号と謳っているが実質的な最終号である。

映画秘宝 2020年 03 月号 [雑誌]

映画秘宝 2020年 03 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/01/21
  • メディア: 雑誌

昨年末に『映画秘宝』休刊のニュースが流れて衝撃を受けたが、ついに最終号を手にすることになった。特集記事はは恒例の「2019年度 映画秘宝ベスト&トホホランキング」だった。最後までマイペース。

ただし記事の端々には「休刊」への言及があり、やっぱり終るんだなという雰囲気が漂っていた。

「雑誌は冬の時代」と言われて久しいが、毎月読んでいる月刊誌は休刊となった『映画秘宝』のほかは、『中央公論』と『Mac Fan』の2誌となってしまったた。代わりの映画雑誌といっても『映画秘宝』は唯一無二の存在。適当な雑誌は見つからない。

さて休刊号ですが、特集「2019年度 映画秘宝ベスト&トホホランキング」のほかでは、藤木TDCによる梅宮辰夫の追悼記事がよかった。先月の新文芸坐の追悼企画の前に読みたかった。こういうシブいライターたちの記事が読めるのも『映画秘宝』の良い所だったのに休刊はいかにも惜しい。

さらば『映画秘宝』。どこかで再会する日まで。

映画秘宝 2020年 03 月号 [雑誌]
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