退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

バンデル星人との再会

思いがけずバンデル星人と再会して驚いた。バンデル星人とは、1967年にTBS系列が放送された特撮テレビドラマ「キャプテンウルトラ」に登場する宇宙人。太陽系への移住をもくろむ侵略者である。

東映特撮ヒーロー THE MOVIE」というDVDを見ていると、劇場版「キャプテンウルトラ」(1967年)が収録されていた。これは「東映まんがまつり」で公開された映画で、テレビドラマの第2話「宇宙ステーション危機一発」と第5話「バンデル巨人あらわる!!」を再編集した作品である。

キャプテンウルトラ」という作品については、ほとんど覚えていないが、バンデル星人の造形は強烈に記憶に残っていた。DVDを見ながら、「あ」と声を出してしまったほどだ。昔の記憶というのはバカにできないなと思ったものだ。懐かしいというわけではないが、不思議に覚えていたのだ。

このテレビドラマは、円谷プロによる不朽の名作「ウルトラマン」の枠に、東映が制作した本格スペースオペラ(!?)である。「ウルトラマン」には、いまの大人の鑑賞に耐える普遍性があるが、この作品は子ども向けで、いまみるとさすがに退屈である。

見どころをさぐると、東映制作らしくブレイクする前の小林稔侍がキケロ星人ジョー役で出演していること。幼少時に地球人に拾われて育てられて、主人公キャプテンウルトラ(中田博久)とともに宇宙人や怪獣たちと戦うという設定である。本人はフィルモグラフィーから消してしまいたいかもしれないが、なかなか個性的だ。

また冨田勲作曲の主題歌「キャプテンウルトラ」は特撮テレビドラマの名曲であることも付言しておきたい。

余談だが、バンデル星人を検索すると「バンデル星人 安倍昭恵」とセットで検索候補が表示されることに気がついた。その理由はここで書かないがちょっとおもしろかった。興味ある人は検索してみてください。

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