公開から遅くなりましたが先日、映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年、監督: J・J・エイブラムス)を見てきました。続三部作の第3章「エピソード9」にあたる作品で、「――すべて、終わらせる。」というキャッチコピーのとおりシリーズ完結編となります。
続三部作は隔年で公開されました。年末に公開された映画を年明けに見に行くのがルーティンになっていましたが、それも今年で終わりです。
結論からいうと「こんな終わり方でいいのか」というのが正直な感想です。私はコアなスター・ウォーズファンではありませんが、1977年にエピソード4が公開されて以来、それなりにシリーズを通して注目していました。とくに「エピソード4・5・6」には世代的なこともありますが思い入れがあります。
今回、これで最後だということで期待値が高すぎたこともありますが、ちょっと残念でした。せわしなくストーリーが進み、どこか上滑りしているように思えました。これはテンポがよいというのとはちがい余裕がないなと感じました。
三部作なのだから、構成を工夫すればもっとスムーズに物語を進行できたようにも思いますが、完結編で初めて知らされる事実が多すぎます。「え、そうだったの!?」というイベントの連続です。ジョージ・ルーカスが最後まで責任持ってまとめてくれたらよかったのにと思わずにいられません。
とくに、レイ(デイジー・リドリー)やカイロ(アダム・ドライバー)のキャラが立ってきたのに、それを活かしきれない脚本は残念。せっかくキャラクターが育ってきたのに、もう見れないと思うと惜しいです。
Star Wars: The Rise of Skywalker | Final Trailer
それでもシーンごとにみれば、カネがかったVFXなどで見応えのあるシーンもあるので、それを映画館のスクリーンで見れてよかった。またシリーズ過去作のオマージュもふんだんに盛り込まれていて「最後のお祭り」の雰囲気は十分伝わってきます。まあ完結編はこう終わるしかなかったとも気もしますが……。大団円でクロージング。(不満は残るが)めでたしめでたし。
エンドロールは、ジョン・ウイリアムズのお馴染みの映画音楽が鳴り響きました。これを映画館の音響で聞けただけでも来た価値がありました。さようなら、スター・ウォーズ。