退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015) / レイ3部作の輝かしい第1作

遅まきながら、近くのシネコンで映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年、監督:J・J・エイブラムス)を見てきました。スター・ウォーズ・シリーズの第7作(エピソード7)、新しいレイ3部作の第1作になります。映画を鑑賞する前に、これほど大量の情報に晒されることも稀なことでした。新3部作の第一弾なので本当の評価は次作以降になりますが、膨らむ期待を裏切らない映画でした。

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エピソード6から30年後が舞台の「フォースの覚醒」は、旧三部作(ルーク3部作)との橋渡しとなる作品であり、ハン・ソロハリソン・フォード)やレイア(キャリー・フィッシャー)などの旧三部作のキャラクターが登場します。さらにミレニアム・ファルコンが復活して活躍するので、まさに「おっさんホイホイ」の映画です。

しかし旧三部作への懐古趣味に留まらず、レイ(デイジー・リドリー)やフィン(ジョン・ボイエガ)らの新キャラクターが力強く、新三部作への期待が持てるところは美点。

とくに主人公のレイが女性なのが新しい。今年のアメリカ大統領選でも女性大統領の登場も取り沙汰されています。女性の時代ということでしょう。レイの出自は明らかになっていませんが、物語の中心が魅力的な主人公にうまく引き継がれているのは見事と言うべきでしょう。

この映画はエピソード7なので、旧作を見ないでも大丈夫なのか心配する人もいるかもしれません。そうした質問には、「旧三部作」(エピソード4・5・6)は観てからの方がいいでしょう、とアドバイスしたいと思います。「フォースの覚醒」のラストで、レイがルーク(マーク・ハミル)に会いに行くシーンがありますが、「この人だれ?」というのではあんまりでしょう。ぜひ旧三部作をDVDでチェックしてから出かけましょう。


Star Wars: The Force Awakens Trailer (Official)