早稲田松竹で映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年、監督: アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ)を鑑賞。「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズの第13作。タイトルどおりヒーローたちの内紛を描く。
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マーベル・コミックのヒーロー12名が集結。ぞれぞれに見せ場がある。2時間28分という長尺だが、とっ散らかることがなく途中でダレないのはすごい。日本映画だとこうは行かないだろう。
ヒーローたちの戦闘で一般市民に被害が及び、アベンジャーズたちを国連の管理下に置くべきという声が高まる。これに同調するアイアンマンと、国連すらも信用できないキャプテン・アメリカとの対立が描かれる。政治的かつ哲学的な問題が提起される。
これはシリアスでややこしい話になるかと思いきや、こうした問題提起は深掘りされずにどこかに行ってしまう。だれでも楽しめる飛行場を舞台にしたヒーローたちが入り乱れるバトルに突入。この映画のクライマックスでが何も考えずに楽しめる。
このシーンは多くのヒーローが登場するのでともすれば混乱して何がなんだか分からなくなるなりがちだが、この映画では観客が何が起こっているのかはっきりと把握できる。よくできている。エンタテインメント映画のお手本と言ってもよい。
内輪もめの映画なのだが、結局は和解して共通の敵に対して協力して立ち向かう、というありきたりの展開を予想したが、この映画ではそういうわけでもない。引っ張るなあ。
Marvel's Captain America: Civil War - Trailer 2
ブラックパンサーやスパイダーマンなどの新キャラの投入もあり、内容はてんこ盛りだが、ストーリーは遅々として進まない。どんどん映画を作れる集金システムというと身もふたもないが、これぞハリウッド映画という構造になっている。日本映画も見習うといいだろう。