今日から消費税10%がスタートしました。同時に軽減税率(複数税率というほうがしっくりくるが)とキャッシュレス・ポイント還元事業も始まりました。
これに加えて、それぞれのキャッシュレス決済サービスごとに還元セールをやっているので、ややこしいことこの上ない。
ものは試しというわけで、さっそくコンビニで買い物してみました。
さすが大手コンビニ! 準備万端でした。軽減税率の対象商品にはマークが付き、適切に処理されています。キャッシュレス決済の2%還元もバッチリです。ふむふむ。
すでに消費税10%が始まってから言うのもなんですが、今回の消費増税は失策のように思います。あまり詳しくは書きませんが、大きな問題が2つあります。
第1は、「逆累進性の問題」です。まあ広く薄く間接税で徴収するのは税務署は楽かもしれませんが、社会的弱者にとってはきびしい税制です。このような方法で徴税するのなら、実効性のある所得再分配政策とセットでなければいけません。だれしも弱者になりうることを忘れてはいけません。
第2は「景気への悪影響への懸念」です。今回も大きな消費財には駆け込み需要があり、その反動で今後数年間は国内需要の冷え込むことが心配されています。世界経済の影響で景気が悪くなるのは避けようがない場合もあるでしょうが、今回のように消費増税で景気が悪化するのは避けられるはずです。失策により景気が大きく変動するのがマズいわけです。
景気については、今後の経済指標の推移で確認できるのですから、消費増税が安倍政権の失策だったのかどうか検証可能です。景気動向は今後注視していく必要があります。