退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「切り取らないで下さい」の衝撃

昔は自分で雑誌をかなり買っていましたが、最近はすっかり区立図書館だのみになりました。地元の図書館の雑誌はかなり充実していて、待つのが平気であれば大きな不満がありません。

あえて弱点を挙げれば、雑誌の長期保存していないことです。雑誌によってもちがいますが、大抵の雑誌は2年程度で破棄されます。昔の雑誌を読みたいときに困ります。

図書館のなかには、資料価値が高いみなされた雑誌を破棄せずに蔵書しているところもあります。私の趣味の範囲にある雑誌では、「キネマ旬報」や「ユリイカ」などを長期保存している例がありました。どの雑誌を保存しているかは、その図書館のセンスや方針が表れているところでもあります。

さて、今回調べ物をしていて、古い「レコード・コレクターズ」を参照したくなってさがしていると、長期保存している公立図書館がありました。長期保存している雑誌でも「禁帯出」になっている場合もありますが、さいわい「レコード・コレクターズ」は貸出可でした。

レコード・コレクターズ 2011年 7月号

レコード・コレクターズ 2011年 7月号

さっそく予約して借り出してきましたが、まず表紙を見てびっくり。「切り取らないで下さい」の表記がテプラで貼ってありました。さらにページ毎に図書館のコム印が押してあり、もう一度びっくり。

これまでに、手ひどい「切り抜き被害」を被ってきたことが想像できます。それでも貸出してくれる図書館は立派。こうしたところにも図書館のセンスというか「やる気」が出ているようです。

f:id:goldensnail:20190901053433j:plain:w400