昨年夏、辞書アプリを多数リリースしている物書堂からAppleの意向に沿って、統合アプリを開発中だというアナウンスがありました。ようやく今月になって統合アプリ「辞書 by 物書堂」がリリースされたので、週末に単体辞書アプリからの移行作業を行いました。
物書堂が示した手順通りにやればいいのですが、単体辞書アプリの数だけ作業を繰り返す必要がありいささか閉口しました。しかもiPhoneだけでなくiPadも同じことをやらなければいけません。正直ウンザリしましたが、今回だけなのでよしとしましょう。
これまでの単体アプリのユーザに経済的負担を強いずに統合アプリに移行させてくれるのはありがたい。とても良心的なベンダーで好感を持てます。
下図は移行後の統合アプリのコレクションの様子です。今後、統合アプリに対応予定の辞書もいくつか所有しているのでもう少し増えそうです。
概ね統合アプリの使い勝手はよいです。いままでは飛び石づたいに複数の辞書を検索していましたが、やはり電子辞書は串刺し検索できると便利です。画面の美しさや動作の機敏さは、もともとiPhoneが段違いに優れていましたが、ようやく、使い勝手も昔使っていた電子辞書に追いつきました。
それでも現行の統合アプリ「辞書 by 物書堂」にいくつか注文があります。
第一は、コレクションから辞書を立ち上げると、表示エリアが縦に狭いこと。下図のように上辺が少し欠けています。ほんの少しなので使い勝手に影響はほぼありませんが気になります。ただでさえ狭いiPhoneの画面は広く使いたいです。
第二は、串刺し検索結果の表示内容。現行は見出し語のみの表示です。ランドスケープ表示にしたときなど、表示スペースに余裕があるとときは、右に見出し語、左に語義のように表示できないでしょうか。右の見出し語をタップしていくと、それに応じて左にその単語の語義が表示できると理想的です。多義語を検索した場合に、画面全体を切り替えながら、どれかなと探ししていくのがツライのです。
第三は、iOSの言語設定に関係なく統合アプリの言語を設定したいということ。私はある理由からiOSの言語設定を英語にしていますが、統合アプリをついては日本語で使いたい。これは囲碁アプリ「SmartGo Kifu」でも思ったことです。囲碁用語が英語なのが嫌だったですが、このアプリはiOSの言語設定とは別に、アプリレベルで設定で日本語を選ぶことができてしあわせになりました。レアケースですが実現したらうれしいです。
いろいろ書きましたが、ようやく統合アプリがリリースされ新製品の投入も再開されたようで本当によかったです。それにしても串刺しできると新しい辞書がほしくなりますね。また散財しそうです。