退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『ザ・プレデター』(2018) / 「プレデター」シリーズ第4作

新文芸坐の《シネマ・カーテンコール 2018》で映画『ザ・プレデター』を鑑賞する。シリーズ第4作。公開時に見逃した作品。最近タイミングが合わずにいつのまにか上映終了になっていることが多い。見ようと思っていた『ヴェノム』も見逃してしまった。

本作はシリーズ第1作でアーノルド・シュワルツェネッガー演じる主人公が率いる特殊部隊の隊員ホーキンスを演じた、シェーン・ブラックが監督を務めている。第1作の続編ともいえるホラーSF映画。事前に第1作を見ておくといいだろう。

主人公・傭兵クイン(ボイド・ホルブルック)の息子ローリー( ジェイコブ・トレンブレイ)は、父が入手したプレデターの装具を起動させてしまう。そのため最強最悪のハンター・プレデターを地球に呼び寄せてしまう。一方、プレデター接触したクインは、対プレデター組織に監禁されてしまう。そこで知り合ったルーニーズと呼ばれるならず者たちと脱走し、プレデターに追われる息子を救うために急ぐが……。


The Predator | Final Trailer [HD] | 20th Century FOX

プレデターが別のプレデターに宇宙で追われる場面から始まる。プレデターと人類の戦いが根底にあるが、人類も「対プレデター組織」と主人公たち「ならず者集団」(ルーニーズ)が対立していて人物関係が少しややこしい。

それにしても脚本が雑でいろいろ突っ込みたくなる。登場人物の消息を追いかけていたが、いつのまにか見失ってしまった。編集で無理やり場面をカットしたためかもしれないがわかりにくい。

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天才少年が活躍したり、プレデターの猟犬(宇宙犬)が可愛かったり、ジュビナイルかなと思わせるが、冒頭に登場する残酷な描写のためか日本ではR-15指定である。ターゲットがわからない。どうせR-15ならばヒロインのセクシーシーンがもっとほしかったかも……。

ラスボスを倒すアクションは第1作を踏襲して肉弾戦になるかと思ったが、敵があれだけ大きいと無理なのだろうか。少なくとも人類の勝利を演出するような戦い方を工夫してほしかった。

それでも深く考えずに見れば十分楽しい。そもそもB級SF映画とはそういうものかもしれない。

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