元・宝塚歌劇団宙組トップ娘役の野々すみ花がご自身のブログで結婚発表しました。娘役ウォッチャーとしては見逃せないニュースです。
彼女をして「最期までこの人と生きる」とまで言わしめた男性とは、どんな人だろうと気になりますが、詮索するのは野暮であるばかりかプライバシーの侵害でしょう。おしあわせに!
私のなかで野々はトップ娘役のなかでも異色の存在だったので強く印象に残っています。トップ娘役は、容姿、歌、ダンス、芝居などそれぞれに得意分野を持っていますが、野々はとくに芝居が高く評価され、天然キャラだったこともあり「宝塚の北島マヤ」に称されることもありました。
2005年に宝塚歌劇団に入団した野々は、2009年に花組から宙組に異動し、大空祐飛(現・大空ゆうひ)の相手役としてトップ娘役に就任し、2012年に大空と添い遂げるように同時退団しています。大空祐飛に率いられた当時の宙組は、蘭寿とむ、北翔海莉という大物が名を連ねていて不公平だと思えるぐらいに充実していました(遠い目)。
宝塚時代に驚いたのは、『誰がために鐘は鳴る』のマリア役を演じたときに、役づくりのためにばっさりと髪を切りショートカットにしたこと。ここまでやるトップ娘役は見たことがありませんでした。
退団後は、ミュージカル舞台のほかに、朝ドラ「あさが来た」などの映像作品にも出演して、私のなかでは和服の似合う女優さんというイメージです。NHKの時代劇「吉原裏同心」に花魁役で出演したときは、心のなかで狂喜乱舞しましたが、共演者のスキャンダルのため作品は事実上お蔵入りとなってしましました。残念。
今回、結婚を機に芸能界を引退するのではと心配しましたが、これまでどおり芸能活動を続けるということで一安心です。一層の活躍をお祈りしております。