DVDで映画『シュート!』(1994年、監督:大森一樹)を鑑賞。昨年解散した国民的アイドルグループSMAPが総出演するアイドル映画。大島司の同名コミックが原作。サッカーに青春を燃やす高校生を描く。
森且行が脱退する前の作品なので6人のSMAPをスクリーンで見られる貴重な映画。ちなみにSMAPが5人になってからもメンバー全員が揃って映画に出演することはなかったので、本作がメンバーが総出演した唯一の映画となった。
SMAPファンでもないのにどうして見始めたのか自問自答しながら、早送りしたい衝動と戦いならようやく見終わった。一応、中居正広が主役でシリアスな役を演じているほか、木村拓哉が途中で心臓疾患で死亡する美味しい先輩役を演じるなど、メンバーの露出度がかなり違う。まあ6人のメンバーのぞれぞれに見せ場をつくるのも大変なのだろうが……。群像劇としても中途半端で脚本に苦労のあとがうかがえる。
あとサッカーは素人目にもド下手。こればかりは仕方ないとも思うが、『海街diary』(2015年)の広瀬すずのサッカーシーンを思うと、もう少しなんとかなったのではないか。
SMAPとともに苦楽をともにしてきたファンならば楽しめるのだろうが、ファンでもない私しては「みんな若いね」と思うぐらいで観ていてツライ一本だった。あえて見どころを探すなら、マネージャー役の水野美紀がかわいかったこと。ピンクのスクーターで疾走する姿が愛らしい。水野美紀で救われた一本といっても過言ではない。